図 4. 今後1年間の確率論的地震発生予測.(a)2010年地震,2021年地震の影響を考慮したもの.手法はToda and Stein (2020)に従う.2021年の震源断層の40km区間を除いて,エンリキロ断層沿い約220kmにわたってM5以上の地震発生確率が上昇する.2つの地震を考慮しない場合(b)と比較すると,確率上昇の度合いと分布が明らかである.なお,断層モデルの精度から本手法では震源断層そのもので発生する余震については予測不能であり(そのために2021年震央付近は真っ白),実際のM5以上の地震のほとんどは2021年断層上で発生する.ただし,今後の被害地震を予測するという意味では,震源断層の周辺の確率上昇が重要となる.
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